読書目メモ『誰かボクに食べ物ちょうだい』

「誰かボクに、食べものちょうだい」

まえがきから
『日本の子供の貧困率は14.2%、2009年9月、厚生労働省が発表。貧困率というのは、この場合は、すべての国民の年間の可処分所得を上から下まで並べてその中央に位置する値の半分を貧困ラインと決め、貧困ライン以下の所得の人の割合を出したもので、相対的貧困といわれています。だいたい4人家族で年間所得が254万円というのが今回の調査の貧困ラインです。おとな一人子供一人の二人世帯では195万円です。この貧困ライン以下の所得で暮らす子供たちが全体の14.2%をしめるということです。子供7人に1人、30人の学級なら相対的に貧困な子供たちが4,5人いるという計算になります。』
子供の貧困の現実を生々しく伝えるレポート、新聞の連載のまとめの形。1歳半でホームレスになる現実などは信じがたいものである。

33P 狭い保育所;3歳以上児一人当たり面積基準の国際比較
 日本は1.98平方(米国3.25、北欧は6.0〜7.5)
143P 親の収入と高校卒業後の進路
 年収400万円を超えると4年制大学への進学率が収入に比例して増える
156P 競争に駆り立てられる高校が多いなか、底辺校で『人間関係を崩すものだった勉強が、人間関係をつくるきっかけをくれる』ような指導をしている学校もある。