読書メモ

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)

なぜ貧困に陥るのか?一人一人お話しを聞き取り生活歴を明らかにすることから理由へせまれるのかもしれない。

・60P五重の排除

・『溜め』とは

・136P人間関係の溜めを増やすような援助が必要だと。

・163P生活困窮者は『自助努力の欠如』でなく『自助努力の過剰』?どうしようも無くなるまで頑張ること

・167P『行政の補完的な役割』にならないように『私たちでさえ可能なことを、なぜ行政がやらないのか』と問うている

・181P『生活扶助基準に関する検討会』

・201P『生活保護基準の問題を最低生活費の問題として、市民生活の「底上げなのか、底下げなのか」という図式の下、最低賃金等と一括して捉える世論を形成すること』

209P『貧困は人にはないよ、社会にあるんだ』

213P衣食足るという人間としての基本的な体力・免疫力がすべての人に備わった社会は、戦争に対する免疫力も強い社会である。

《全体通じて》

 仕事がら社会的サポートの弱い方としばしばお話しすることがある。日本福祉大学の近藤克則先生の言われるソーシャルキャピタルの低いということにあたると思いますが、これが湯浅さんの言う「溜め」とほぼ同義ではないでしょうか?